梱包不良による機器破損にご注意ください。【2024/05/31】

当社では修理ご依頼の際に当社指定による梱包をお願いしています。
特に重量級の機器は製品元箱をお使い頂くのがベストですが、何十年も箱を保管しておられる方は少ないでしょう。
以下に輸送中に発生したと思われる事故例と、お勧めしている梱包方法について解説します。

入場時に底板が凹んでいた事例(FT-980)

FT-980は総重量17Kgですが、実際にはもっと重く感じられるかもしれません。この個体は入場時に青果梱包用の段ボールに入れられていました。サイズはFT-980よりも僅かに大きい程度です。箱の底には丸められ古新聞と段ボール板一枚が敷かれていました。機器は薄いエアークッション材で包まれており、一見十分そうに見える梱包です。因みにプチプチタイプのクッション材は傷防止には役立ちますが、大きな衝撃には全く役に立ちません。17Kgの重量を支えている底板はあくまで静止状態の機器を支える為のものであり、輸送中の様々な衝撃(加速度)に耐えられるものではありません。製品元箱はこれらの衝撃を吸収するために機器の最も強度の高い部分をスチロール材で固定する様に設計されています。底脚4箇所で総重量を支えるため、数センチの高さでも17kgを遥かに上回る荷重が底脚に集中します。その結果が下の写真の様な破損です。

前部右足の底板が大きく歪んでいる

樹脂製の脚の強度が底板に勝っている

FT-980は前脚二個が後ろ足よりも大きく本体前部に荷重が集中する構造です。同様の構造の無線機は数多く存在します。
水分を含んだ使い古しの段ボールは、落下や上積みされた荷物などの荷重に耐えられないため、側板が折れて内包されている機器に直接荷重が掛かってしまい、前脚2個が全荷重を支える結果となります。
結果は上の写真でご理解頂けますね。特に青果品の輸送に使用された箱は水分を多く含んでいます。機器の輸送には絶対に不向です。
運送会社推奨の精密機器用段ボール箱は、縦荷重に強い材質で、数回の使い回しに耐えられるほか、内部の緩衝材も必要最低限で済みます。以下に、ヤマトパソコンBOXを使用した例をご紹介します。

ヤマト パソコンBOX B タイプによる、FT-980の梱包事例

ヤマト パソコンBOXには様々なサイズがあります。小さい機器ですと、精密機器BOX(スマホ、ノートPC輸送用)なども使えます。AC電源搭載のC区分、D区分(こちらをご参照ください)の比較的に大きなサイズの無線機の場合、B タイプをお勧めします。更に大きなDタイプや、Eタイプの場合、外箱が大きすぎて内部に隙間ができてしまいます。

(1)パソコンボックス Bタイプを組み立てる

(2)緩衝材を中心付近に敷く

(3)ボックスに付属の下部クッション材を設置

(4)機器を逆さまにしてクッション材の上に設置

(5)上部クッション材は本来この様に置くが蓋が閉まらない・・

(6)上部クッションを逆さにするとスッポリ収まった

(7)隙間に段ボールの切れ端やエアークッションを敷いて埋める

(8)梱包完了!! 強度もバッチリ!!!

(1)パソコンボックス Bタイプを組み立てる

説明書きどおりにパソコンボックスを組み立てます

(2)緩衝材を中心付近に敷く

パソコンボックス Bタイプの耐荷重は15Kgとなっていますが、実際には25Kg程度の荷重に耐えられる設計です。(安全マージン?)
心配な場合は、下部クッション材の下に緩衝材(古新聞を丸めるなど)を敷くと良いでしょう。

(3)ボックスに付属の下部クッション材を設置

説明書き通りに下部クッション材を設置します。本来梱包物は上下のクッション材で完全に固定され、箱内で宙に浮いている状態となります。

(4)機器を逆さまにしてクッション材の上に設置

先に説明した通り、突起物が下にあると荷重が一点に集中するため非常に危険です。(クッション材を破いてしまう恐れがある)
写真の様に逆さにすることで機器上蓋全体で荷重を吸収できます。
尚、機器をプチプチ材等で包むとビニール同士の摩擦でクッション材が破ける恐れがあります。
構造的にも横方向からの衝撃に耐えられるため。機器を緩衝材で包む必要はありません。

(5)上部クッション材は本来この様に置くが蓋が閉まらない・・

説明書通りに上部クッション剤を置くと蓋が閉まらなくなる場合があります。
写真のFT-980の例ですと、サイズ的にこうなりました・・・汗
正規の向きで上部クッション材が収まる場合は、その様にします。(殆どの中型固定機は正規方法で梱包可能)

(6)上部クッションを逆さにするとスッポリ収る

FT-980クラスの場合、上部クッション材を逆さにして設置します。内包物が重いためこの方法でもしっかりホールドされます。

(7)隙間に段ボールの切れ端やエアークッションを敷いて埋める

上部クッション材と外箱蓋の間に隙間ができる場合は、写真の様に適当な段ボール切れ端や、スチロール、緩衝材等で埋めます。

(8)梱包完了!! 強度もバッチリ!!!

パソコンボックスの蓋を閉じれば梱包は完了です。
この箱には元々「精密機器在中」の文字が大きく書かれており、ドライバーさんも大事に扱ってくれます。

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修理品の発送方法について

2024年5月31日 TBHD株式会社


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Mario について

TBHD株式会社 代表取締役 横浜事業所ラインマネージャー 第一級陸上無線技術士 第二級総合無線通信士 航空無線通信士 事業用操縦士免許(陸多タービン・計器) 宅地建物取引士 情報処理検定1級 職業紹介責任者 1962年1月24日 東京目黒区生まれ 1983年 慶應義塾大学法学部政治学科卒 1985年 慶應義塾大学理工学部機械工学科卒(学士) 1998年 レンセラー工科大学大学院応用物理学(修士) 1985年 日本航空株式会社 入社     運航本部(DC-10航空機関士)・運航統制室・日本アジア航空(出)・国際旅客マーケティング部 1998年 日本航空株式会社 中途退職      ヤフー株式会社 中途入社     メディア事業部(Yahoo!ニュース プロデューサー) 2006年 ヤフー株式会社 中途退職      東京放送ホールディング株式会社 中途入社     メディアビジネス局・経営企画室(以下、管掌関連企業)     (株)TBSディグネット取締役、(株)TBSメディア総合研究所取締役     (株)スイートパワー取締役、(株)ディヴィッドプロダクション監査役      TBHD株式会社 代表取締役 2018年 東京放送ホールディングス 早期退職 アマチュア無線歴 1977年 電話級アマチュア無線技士取得      JA1YAE(慶應義塾高校電子工学研究会) 社団局員として開局 1978年 JK1WYQとして開局 QRT 1995年 7K4AARとして再開局 QRT 2007年 JG1BVXとして再開局